太陽の真下で



 大きな目が私を捉え、ぼんやりと動きを追う。
 軽く開いたくちびるは言葉をつむぐことをせず、時折わずかに動くだけだ。
 人間を見つけても、身体を動かすことをしない。捕食活動を求めない。
 “彼女”はおおよそ、ふつうの巨人とかけ離れていた。
 エレン・イェーガーのように知性を持った巨人と言う意味ではなく、知性を失った巨人のなかで彼女は異端だった。
 身体に不釣り合いなほど肥大化した頭部を支えきれず、壊れた家の壁に後頭部を預けて仰向けのまま動かない。単に奇行種と判断して終わることは簡単だが、それも少し違う気がした。

「こんにちは。お加減はいかがですか」

 問いかけても反応はない。瞳孔の収縮や筋肉に動きが出てくれればわかりやすいが、巨人にそう言った肉体的な変化が見られないことは過去の研究でわかっている。

「今日はちょっとあったかくて過ごしやすいですよね。巨人の肌も、環境の変化は感じるんですか?」
「おいおい、お前までハンジさんみたいなこと言うのやめろよ」

 語りかけ続けると、見張り担当の同僚がいやそうに肩を竦めた。
 私は首をかしげて苦笑する。

「こういう人間的な交流も、“彼女”には必要だと思って」
「あのなぁ。日がな一日、ずっとこうして巨人を眺めてるだけで気がめいるのはわかるけどよ~」
「そういう問題じゃない」
「……それも、わかるけどよ」

 同僚は顔をしかめ、言葉をしぼりだした。苦々しい胸中は同じだ。
 “ラガコ村の人々が巨人化させられた”という推論は、一部の調査兵団員にのみ伝えられた機密事項だ。
 調査兵団が今まで殺してきた巨人という化け物が、実は人間だった。我々と同じく感情を持ち、笑い、暮らしてきた人々だった──その推論を聞かされたとき、推論がほぼ確定的な事実になったとき、途方もない吐き気と頭痛に襲われたものだ。
 あげく、いまこうして捕らえている“彼女”が新兵の母親なのだと聞かされれば──平静でいられるはずもない。
 身体を直接地面に打ち付ける杭が外され、ワイヤーで縛って地面に打ち付けるのみになった現状にも、調査兵団の人道的配慮と葛藤が見える。

「巨人に語りかけるなんてどうかしてる。もしこの巨人が暴れたら……」
「この身体じゃ、肥大化した頭部を支えられない。腹が減っても動かないよ」

 そうじゃない、と、言いたげな視線が返ってきた。同僚が言いたいこともわかっている。
 腹が減っても動かない。それが異様なのだ。
 暴れてくれれば。人間を求めて手足をばたつかせてくれれば、この哀れな母親に感情移入しないで済む。ソニーやビーンとおなじように、憎い巨人だと思える。
 新兵が聞いたという舌足らずな「おかえり」だって、単なる気のせいだと切り捨てられる。

 人間を目にしても動かないから。目に映し、視線で追いかけはするのに手足を動かそうとしないから。感情を示さないから、どうしようもなく“彼女”を見ているとつらくなる。
 巨人という化け物ではなく人間を殺していた──見て見ぬふりをしておきたい推論が胸元に突き付けられて、胸が苦しくなる。

 同僚と見張りを交代する。私はじっと周囲を見渡して、気を張り続ける。
 以前調査兵団が捕らえていたソニーとビーンが敵に始末されたことを踏まえてのものだ。
 “彼女”が暴れたとき適切に対処することも任務だが、第一は敵から“彼女”を守ることだ。新兵の哀れな母を守るべく、複数人で常時監視体制を敷いている。
 思えばソニーとビーンが始末されたのは、巨人が元は人間だったことを隠したかったのだろう。その秘密が暴かれ、“超大型巨人”と“鎧の巨人”が壁外に逃亡した今、敵がわざわざ“彼女”を始末しにくるとは考えづらい。しかし念には念を入れておくべきだ。
 結晶に身を包んだまま眠り続ける“女型の巨人”の存在も捨て置けない。

 しかし、来るかどうかもわからない敵に気を張り続けることは難しい。
 我々監視員の日々は、いかに時間をつぶしながら、だらけすぎず、有事の際いち早く危険を察知できるか、というところにかかっている。
 とはいえ、そんな異常事態もめったにあるものではないのだが――。
 私は右方に視線をやった。腰のブレードの柄に手をかけ、集中する。
 馬のひずめの音が近づいてくる。別所に配置されている同僚と視線を合わせ、警戒態勢を取った。
 ひずめの音は一頭。であるからして、エルヴィン団長やハンジ分隊長ではなさそうだ。その他のお偉方でもない。
 だとするなら、異常を告げる早馬か、はたまた――。相手の心当たりはあるが、どうだろう。
 近づいてくる者は調査兵団のマントをしている。フードの中の顔が丸坊主の少年だと認識し、私の予想は確信に変わった。馬から降りて敬礼する彼に、構えを解く。
 廃墟と化したラガコ村にやってくる者など誰もいない。いるとするなら早馬か、様子を見に来たハンジ分隊長かで、見張りは常に退屈だ。
 そういう意味で、『彼』という来訪者は貴重な刺激であり、我々の気配察知能力が鈍っていないことを確認できるまたとない機会であった。
 ――同時に無力さを痛感する嫌な時間でもある。
 重苦しさをこらえて、私は少年に笑顔を向けた。

「コニーくん」
「仕事の邪魔してすみません」
「いいんだよ」

 両手を広げ、歓迎のポーズをとる。コニーという少年は、ほんのすこしだけくちびるを持ち上げた。
 きっと、普段は頬を持ち上げ、歯を見せて元気よく笑う子のはずだ。彼から笑顔を奪うのは調査兵団で突き付けられた残酷な現実か、はたまた“彼女”の存在か――おそらく両方だ。

「母ちゃんの様子は……」
「いつもと変わりない。今日は暖かいから、気持ちよさそうだよ」
「わかるんですか?」

 コニー少年の問いに、私は肩を竦めた。

「はっきり言って、自信はない。きみはどう思う?」
「……わかりません」

 自分の生家を内側から崩壊させたまま身動きのできない母親を見上げ、コニー少年は辛そうに目を細める。
 私はどう声を掛けてやればいいのかわからない。彼の気持ちを理解することなど、他人にはほぼほぼ不可能だ。彼の絶望と怒りは、他人には計り知れない。
 私だったら。私の家族が、こんな状況になったら。
 きっと死にたくなる。

「なにか喋ったりとか……」
「私は聞いてないし、そういった報告もない。私たちは結局、きみのお母さんにとっては見知らぬ他人だからね。心を開いてはくれないさ」
「やっぱり、そうですよね」

 すこし冗談めかしたのは、私が辛かったからだ。
 コニーという少年を見ていると辛くなる。私は彼への対応を図りかねているのだ。
 どういう態度をとっても傷つけそうだし、怒らせそうだし、触れてはならない柔らかい部分を土足で踏み荒らす結果となってしまいそうで。
 肩を落とす彼は見ていられない。落ち着かなくなって、指先をこすり合わせた。

「……そうだ、ココアでも飲むかい? 最近はこういう嗜好品が優先的に回ってくるようになってありがたい。商会サマサマだ」
「ココア!?」

 コニー少年はうつむき加減だった顔をあげ、目を輝かせた。そうだ、この子はこういう表情をしているほうが似合う。痛ましい表情をしていていい子では、断じてないのだ。

「そんなのもらっちゃっていいんですか」
「私たちが憲兵団に出頭し牢屋に入れられてた間、国を改革してくれたのはきみたちだ。エルヴィン団長やリヴァイ兵長はもちろんのこと、きみやエレン、ミカサたちこそ恩恵に預かるべきだろう」
「マジっすか! ありがとうございます!」
「だが他の子には内緒だぞ」

 ココアなんてぜいたく品、平民はまず飲めない代物だ。紅茶も嗜好品だが、育ち盛りの子供にとっては甘いココアのほうが魅力的だろう。
 コップに注いで差し出すと、コニー少年の表情が色めきたった。笑っていると子犬のようで愛らしい。貴重な支給品をあげてよかった、と心から思えた。

 ふうふうとコップに息を吹きかける姿に、数年前に死んだ弟の姿が重なる。ちょうどコニー少年ぐらいの年だった。
 コップに口をつけ、かみしめるように一口を飲んだ少年は、ふと“彼女”を見上げ、目を細める。

「母ちゃんも好きだろうな、ココア……」
「……巨人化現象を治したら、きっと二人で飲みなさい」

 果たしてこの言葉が正しいかどうか、自信がない。口先だけの、楽観的な気休めだと顔をしかめられても当然の言葉だからだ。
 コニー少年は私の言葉に反応を示さない。ぼんやりと“彼女”を――己の母を見上げている。

「……母ちゃんって」

 少年がぽつりとこぼす。

「子供のころから、オレが朝になっても寝てると、『ぼさぼさしてんじゃないよ!』って布団引っぺがしていつも怒るんだよ。その母ちゃんが、いまはずーっと寝てるんだなあ。あんなにせっかちだったのに」
「………」

 どう相槌を打てばいいのかわからない。コニー少年の言葉はあまりに重たい。
 コニー少年も、私の相槌を必要としてはいないのだろう。言葉を続ける。

「オレが調査兵団に入って、どう思ったんだろう。手紙書いたんだけど、返事がなくて。憲兵団入るために兵士になったし、母ちゃんも喜ぶってわかってたのに、オレ……」

 調査兵団員としては、聞くのがつらい言葉だ。
 調査兵団に入ってほしくない母の気持ちも理解できるし、それを知ったうえで調査兵団に入った少年の気持ちも理解できる。
 しかし私が入団したのは壁が壊れる以前で、彼は二度目の壁の崩壊の同年――今年入団した子だ。葛藤の大きさはまるで違う。だからやはり、彼と私は違う。
 同じものを見て同じことを感じても、深さが違う。
 違う人間なのだから当たり前だ。
 大切なのは、前提を異にする人間同士が、どうやって相手をわかりあい手を取り合うか。人生における持論は、今や薄っぺらな詭弁のように感じられる。

 黙りこくる私がよほど陰鬱な顔をしていたのか、異変を感じたらしいコニー少年が心配そうに私の名前を呼んだ。

「すまない。話は聞いていたよ」
「オレこそ変な話しちゃって……。あの、いつもありがとうございます」
「え?」
「母ちゃんのこと、いつも丁重に扱ってくれてるってハンジさんが」
「別に……見張ってるだけだ。なにもしてない」
「あのハンジさんが「巨人を気にかけてる」って言うんだから、よっぽどよくしてくれてるんでしょう」

 コニー少年が、歯を見せて笑った。私もくっと吹き出してしまう。
 確かにあのハンジ分隊長が言うなら、妙に説得力がある。
 すこしだけ肩が楽になる。コニー少年との間に和やかな空気が流れる。しかしすぐに、陰鬱な胸中に押しつぶされる。

「……私は丁寧になんか、扱ってないよ」
「それは」
「きみのお母さんを人間的に扱って、声なんて掛けているのは……自分が楽になりたいだけさ」

 本当に“彼女”のことを人間的に扱い、気にかけているのなら、“彼女”のすぐ目の前でこんなことは言わない。

「ハッキリ言って私は、家族がこんなことになってしまったきみのことを不幸なヤツとは思っているが、同時に幸運だとも考えてる」

 心を土足で踏み荒らすことはしたくないと思っていたのに、いまこうしてこんな言葉を吐きかけている。
 言葉を止めることは叶わなかった。
 コニー少年の言葉が、私の柔らかい部分を刺激した。彼にそのつもりはなくても、彼のやさしさはささくれ立った部分に滲みる。ひどく痛い。

「私の弟は巨人に殺されたけど、実質殺したのは私なんだ」

 あぁ――言ってしまった。最低だ。少年のこともその母のことも、考えていない。身勝手な懺悔だ。

「以前、ウォール・マリアの難民を投入した大規模な奪還作戦があったろう。弟も難民だったから徴兵されたんだ。
 私は兵舎暮らしで持ち家がなかったから、弟を保護してやることができなかった」

 私の仕送りを憲兵団に差し出せばよかったのだ。医者に一筆書かせてもいい。金さえあれば巨人以外のあらゆる危機を回避できる。だが弟はそれをよしとしなかった。
 弟は望んで奪還作戦に参加した。両親の仇に一矢報いると書き残し。私に黙って。
 そして死んだ。

「だからまあ、私が殺したのと一緒なのさ。口減らしのために国が殺したとか、巨人さえ存在しなければと言うのは簡単だけど、弟の足のひとつでも折って作戦に出られなくすればいい話だったんだ……まあ、きみには関係ない話だけど」
「……」

 コニー少年はかける言葉を考えあぐね、思いつかなかったのか黙り込んだ。それでいい。なにを言われても苦しいだけだ。
 目を閉じると、消化液に包まれた弟の姿が浮かんでくる。胃液と腐敗臭がミックスした悪臭が鼻先に蘇る。私は他人と混ざり合い半ば境界がわからなくなった弟をかき分けて泣き、灯油を撒いて燃やした――心が際限なく沈んでいく。

「――翻って。生き返る可能性を亡くした弟を持つ身として、まだ希望があるきみのことはうらやましい」

 壁の外で、巨人となって彷徨っている弟を夢想してしまう。もしそんな弟に出くわしても死にたくなるだけだと言うのに、その妄想を止められない。

「加えて言えば、きみのお母さんに話しかけたり気を遣うのは……そうでもしなきゃやってられないからだ。ここまできて『巨人は実は人間でした』なんて言われて、調査兵団は人間を殺してきたんだと突き付けられ、ふつうでいられるかって話だ」

 自分は正気を失ったきちがいだ、と言いたいのではない、自分なりに現状を受け止めようとした結果、正気を保つために“彼女”に声を掛けて働きかけているだけだ。

「だから私は自分のことしか考えてないし、そもそも命令されたからやってるだけで別にきみが感謝することもない」

 言い終えると、心がずっしりと重くなった。心は底なし沼にずぶずぶ沈み、さらに重荷をつけられた気分だ。
 コニー少年を思えば、素直に感謝されておくべきだった。くだらない不幸自慢など、誰が相手でもするべきことではない。
 奪還作戦で家族を亡くした人間なんて腐るほどいる。珍しいことでは断じてない。むしろ、当然のことだ。それでも言わずにいられなかった。吐き出さずにはいられなかった。心のなかの澱みを他者になすりつける浅ましい行為を、せずにはいられなかった。
 これできっと、コニー少年は私を嫌ってくれる。それでいい。私は軽蔑されてしかるべき人間だ。
 しかし、黙りこくっていた彼が口にした言葉はある意味予想を超えるものだった。

「い、言ってることの半分も理解できなかった気がする……」
「は?」

 コイツなに言った。
 心底くだらない冗談かと思ったが、本人はいたってまじめだ。
 オレ馬鹿だから、と付け加えられても、はいそうですかと納得できるはずもない。

「多分、お姉さんは責められたいんだろ」
「それは」
「それぐらいはなんとなくわかるよ。でも」

 コニー少年の手が私を掴む。ココアのコップを持っていた手は暖かい。

「そんなに自分いじめないでもいいんじゃねえの? いや……わかんねえけど。えーっと、なんて言えばいいかなぁ」

 がりがりと坊主頭を掻きながら、コニー少年が思い悩む。
 敬語が抜けたのは、それだけ考え込んでいるということか。あるいは兵士としてではなくひとりの人間として話している――ということ、なのか。

「えーと……いやほんと、よくわかんねえけど、だけど……その……。オレはオネーさんのこと好きだしさぁ? 元気出してほしいっていうか……その、」

 快活さの塊のような顔が困ったように歪み、途方に暮れた表情になる。
 何か言葉をかけようとして、見つけられずに悩みこむコニー少年を見ていると、胸になにかがこみ上げてくれる。
 弟も、思い悩むときいつもこういう顔をした。

「……ふっ」
「あーっ! わ、笑うなよ、これでも真剣に……」
「いや、お母さんの前で真剣に「好きだぜ」と口説かれるとは思わず」
「ええっ!? いや、そういう意味じゃ」

 涙を見せるのはプライドと立場が許さない。大げさに笑って、彼に背を向けた。  慌てふためくコニー少年を無視して“彼女”のもとへと歩み寄る。
 この人は会話を聞いていたのだろうか。聞いていたなら、私の話になにを思っているのだろう。
 ぼんやりと私を見つめる視線はやさしさに満ちている気もしたし、軽蔑している気もした。
 物言わぬこの人の本心はわからない。こう考えていてほしい、と言う願望を押し付けて投影しているだけだ。それでも。

「ありがとう」

 背後のコニー少年と“彼女”両方に向けて言った。
 コニー少年の顔を見ることはできなかった。
 子供じみた葛藤を叩き付けた相手だ。恥ずかしさもあれば申し訳なさもある。顔は見れない。

「こっちも、話してくれてありがとうございます」

 “彼女”は、本当にいい子を育てた。
 次の作戦で、彼はかつての仲間たちと対峙するはずだ。その時、この優しさが仇にならなければいいが。
 当然私も作戦に参加する。出来うる限り、非業の境遇に置かれた彼らに助力せねば。それが兵団の勝利につながり――私の心も、きっと救われる。

「そろそろ行きなさい。休憩時間の間を縫ってきてるんだろ」
「おー。そうします。ちなみにオレ、口説くんだったらもっとまじめにやるんで! 今の口説きにカウントしないでくださいね!」

 いちいちうるさい少年だ。生意気だ。でも、きっとこれが素なのだろう。
 しばらくして、馬のひずめの音が聞こえてきた。

「口説くのは―、この次なんで! 次から口説きにカウントしてください!!」
「はあっ!?」

 反射的に私は振り返る。彼はにひっと「してやったり」という笑みを浮かべると、馬の手綱を振り上げた。言い逃げしていく背中に背負うのは、私と同じ自由の翼。
 それがひどく似合っている。
 もう彼を弟に重ねることはなかった。
 彼が次に来たときは、鎮痛な気持ちにならず、和やかに話せるだろうか。
 ふと気が付くと、“彼女”が私をじっ……と見つめていた。私は慌てて肩を竦める。

「あれは息子さんなりの冗談ですよ」

 慌てて言い訳する私が、ひどく滑稽に思えたのだろう。遠くのほうで同僚が吹き出す声がした。
 しまった。と言うことは私のくだらない過去話も筒抜けだったはずだ。
 穴があったら入りたい。
 しかし、気分はいままでよりずっと晴れやかだった。
 雲間から太陽の光が差し込んでいる。その尊さを、死の危険のない世界で、いつか享受できることを。





2016/11/18:久遠晶
2017/06/19:加筆修正

 コニーくんはお母さんが巨人化して……という設定が胸に来ます。オアエリのシーンはあかん……。
 でも、あの世界で親族を亡くした人にとっては、巨人化は痛ましいことと同時に『まだ死んだわけじゃない(巨人化を治せば希望がある)』と思ってしまうことなのかな、と思います。
 巨人化現象のことや過去の奪還作戦のことを入れ込んだら、ちょっとわかりにくくなってしまったんですが。それはもう、夢主の心のなかがねじれていてぐちゃぐちゃになっているから……ということでご容赦ください(泣)。加筆修正ですこしはわかりやすくなってればいいな……。
 何気ない言葉で全然関係のないことを思いだしてつらくなったあげく、自分を制御できずに相手にたたきつけてしまう……そんなままならないときもありますよね。

 コニーくんの言葉は夢主の過去などをすべて救う言葉ではないと思いますが、それでも心を軽くしてくれる言葉であるはずだ……。と言う感じの……はい……。
 最後の口説き云々含めて、お互いの恋愛要素はお好みで、ということで。

 試験的にチェックボックス設置中。ぽちぽとしてくださると大変励みになります!
萌えたよ このジャンルの夢もっと読みたい! 誤字あったよ 続編希望!